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地球の未来を救う!?~食と農の民主化から野菜栽培プラットフォーム構築へ~【後編】

前編では、プランティオの取り組みや芹澤さんの想いについて紹介した。
都市型農園スタートアップのプランティオは、ベランダやビルの屋上で
使えるIoTプランター・IoTファームを開発。
野菜をみんなで育て、みんなで分け合う「共給共足」のコミュニティ
誕生し、農業をみんなで楽しむ都市型エンターテインメントに進化させた。

後編では、芹澤さんが描く壮大なビジョン、すなわち、
「食と農を民主化する」
「全ての野菜栽培データを蓄積したAIプラットフォームを構築する」
について、取材した内容をもとに解説していきたい。

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荒廃した地球を救うための策、
それこそがプランティオのクラウドファーミングシステムである!

これについては最後に触れるが、そもそも地球を荒廃させないために、
もう少し直近の未来の話をすると……

「お金というツールに振り回されるべきじゃない」→わかる
「いまの資本主義がナンセンス」→まぁわかる
「15年後の農業は壊滅している」→なんとなくわかる
「食と農を民主化する」→よくわからない

一見ワケがわからないこのパワーワードを含めて、
芹澤さんが“想い”描く未来像を伝えていきたい。

■「野菜は買うもの」という固定観念を破壊する

農業をエンタメ化したプランティオだが、そのハイパー家庭菜園で
何をするのか。

エンターテインメントは、1人では楽しめない。(もちろん例外はあるが)

エンタメによるコミュニティの形成にこそ、その楽しみはあると言える。
1人よりも2人、2人より3人。楽しさを共有する人が多ければ多いほど、
その奥行きは無限大に広がっていく。

という、エンタメ論はともかくとして……

“なぜIoTプランターやIoTファームを生み出したのか?“
という質問に対し、芹澤さんは、
「自給自足≒共給共促のカルチャーをつくりたい」
という想いを語ってくれた。

プランティオの目的は、
「野菜は買うもの」という、近代以降に定着した固定観念を破壊すること。

野菜は共給共促。
みんなで育て、みんなでシェアをする。

これこそが芹澤さんの目指す”食と農の民主化”なのである。

ロンドンでは、すでに野菜を共給共促をするカルチャーが定着しており、3000ヶ所の菜園を市民がシェアしているという。

■プランティオが目指す新しくも懐かしい生き方

朝は野菜に水をやり、昼は仕事をして、夜は自分で育てた野菜をいただく。
そんな生活こそプランティオが目指す未来。

(筆者はギリギリなんとかフレックスが存在する会社に所属しているが、
そろそろノマドOKにならないもんだろうか)

芹澤さんの描く未来の姿は、ノマドワーカーと相性がいい。
でも、この未来は近代以前、江戸時代以前であれば当たり前の様子だった
はずだ。

そもそも現在の農業自体、このまま15年も過ぎれば壊滅状態になるだろうという話だった。

地方へ目を向ければ一目瞭然だが、超高齢化社会による後継者不足により、今でさえ車で走れば耕作放棄地が散見されるこの状況で、15年後に農業が
立ち行かなくなるのは明白である。

芹澤さん率いるプランティオは、
「これまでの大規模農業の時代から、
マイクロファーミングの時代へと変わらなければならない」
という考えをより多くの農業従事者と共有し、連携を広げている。


あれ? これは……もしかして……?

プランティオは、現在の社会システムそのものを根底から覆す価値観
創ろうとしているように見える。

芹澤さんの理想が全て実現するとしたら、
野菜をみんなで育て、みんなでシェアする”食と農の民主化”により、
農業は資本主義との決別を迎えることになるだろう。

感謝経済をベースに、労働の対価を可視化することで、搾取しない、占有しないものとするトークンシステムも開発しているという話を聞きながら、そんな未来に想いを馳せる。

■人類の未来はどうなるのか?

さて、想像して欲しい。

野菜栽培を学習、クラウド上で解析し、収穫期の予測や次に蒔ける種の
リコメンドを行うプランティオのクラウドファーミングシステムがさらなる進化を遂げた未来……

このシステムには地球上すべての野菜データが蓄積されており、
土中の積算温度による発芽・成長のコントロールや水分のインアウトなど、全情報をAIが管理する野菜栽培プラットフォームとして機能している。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
20XX年。
地球の人口増加と資源不足は限界を迎え、
人間は地球外への移住を余儀なくされていた。
しかし、いまだ居住可能な惑星は見つかっていない。

<砂漠化した東京>
男は生活コロニーに家族を残し、
人間が生存出来る環境を探すため、命をかけた旅をしている。
荒廃した東京は、もはやかつての栄華も無残に残るばかり。
しかし、コンクリートジャングルの奥地にて発見するオアシス。
プランティオのクラウドファーミングシステムによって残された緑と
その技術で、地球はもう一度生まれ変わろうとしていた。

<東京の裏側、リオデジャネイロ>
少年は夜半起きだし、ゴミの山から拾ってきた望遠鏡を何気なく覗く。
そこには赤銅色であったはずの火星が、青々とした碧に包まれていた。
全野菜栽培データを搭載したクラウドファーミングシステムが、
テラフォーミング技術として転用されたのだ。こうして地球人類は、火星にゴ〇を送ることなく移住先を安全に手に入れることが出来たのだった……
――――――――――――――――――――――――――――――――――

……いや、どうだろうか。

ハリウッド超大作の予告編としてもまぁまぁの出来だとは思うけれど、
意外とこれが技術的に可能っぽい、というのが末恐ろしい。

地球上の野菜のデータをあと5年ほどで吸い上げまくるというプランティオが創る未来は、ひょっとするとこんな姿なのかも知れない……

漫画構成=こうや豆腐@toufu_0141)、神代徒華(@rakugaki_toka
取材・文=齋藤春馬(@st_hal_)/編集=中嶋、檜山(@mek_sake


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