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【IntegriCulture】サヨナラ食糧危機!細胞培養肉がつくる未来の食卓【前編】

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※上のお店はまだ存在しません。開店までもう少々お待ちください。

それはさておき、世界が直面する食糧危機
食用動物の需要はどんどん増え、飼育する土地が足りない・餌となる食糧が足りない…といった問題が噴出しています。

牛や豚、鶏、羊など、グルメな人類がどんどん開拓してきた「食用肉」の歴史ですが、人口の増加によって畜産業は大きな危機にさらされています。

そんな危機に大きな希望をもたらすのが、細胞を培養してつくる人工肉
国内で研究開発を行うインテグリカルチャー株式会社の羽生雄毅代表に、
細胞培養肉の可能性について教えていただきました。

■安くて美味しい細胞培養肉「純肉」って?

「そもそも、培養肉ってどうやって作るんでしょうか?」
 というところから聞いてみました。

例えばフォアグラを作りたいとすると、ガチョウの肝細胞を採取して培養液に入れ、成長に必要な栄養(成長因子=ホルモン)を与えて細胞を増やし、増えた細胞を成形して完成となります。

聞いてると簡単そうですが、その培養にかかるコストが高いのが難点。
2013年に行われた培養肉のデモンストレーションでは、ハンバーガー1個分の肉の培養コストが約3000万円(!)だったそうです。
どんなセレブのごちそうなんだ、培養肉…。

コストの多くは細胞の成長に必要なホルモンとのことで、インテグリカルチャーではこのホルモンを安価に作れないかと試行錯誤。

「あれ?でも生き物はわざわざホルモン打たなくても細胞が自動で増えるよね…?」という点に着目したのがきっかけになり、動物の体に近い機構で自動的に細胞が培養される技術を搭載した「CulNet™ System」を使うことで、細胞1キログラムあたりのコストを30万円ほどまで下げることに成功しました。

「肉はあくまで食べ物です。いくら実際の肉と同じクオリティの培養肉を作る技術があっても、実際の肉よりも高くては買う人がいません。ここからはどんどんコストを下げ、安く手に入るような産業化が必要になります」

■作れるのは「ただの肉」だけじゃない

ちなみにこの技術、作りたいお肉の細胞やDNAがあればなんでも作れるというからさらに驚きです。

「永久凍土から発見されたマンモスのDNAを採取して培養すれば、マンモスのロース肉を食べることもできるでしょうね」と羽生社長。絶滅してしまった動物の肉を食することができる時代なんて、想像もしたことなかった…

もちろん肉だけでなく魚介類なども培養可能で、再生医療用として用いるにはさらに高い精度が必要ではあるものの、人間の臓器なんかも作れるそうです。
いつの日か「今日は飲みに行くから、肝臓を新しいヤツに付け替えるか!」みたいなことも実現しちゃうかもしれない…。

(出典:Shojinmeat Project)

■培養フォアグラ!そういうのもあるのか…

さて、この細胞培養肉。現時点でどこまで私たちの食卓に近づいてきているのか気になるところですよね。

羽生社長によると、培養肉は肉の形状によって作成の難易度が違うらしく、簡単な順にフォアグラ→ソーセージなどの加工肉やひき肉→ステーキ用の一枚肉、なんだとか。
確かに、フォアグラは肝臓の細胞からできているので構造がシンプルですが、ステーキ用の肉となると赤身部分に脂身に…となかなか配合が難しそうです。

フォアグラは既に流通の予定がたっており、2021年には一部のレストランに提供。さらに2023年には一般販売も視野に入れているそう。

ふらりと入ったレストランで「培養フォアグラあります」なんてお品書きを見る日も近い気がします!

【まとめ】
培養肉はコストがかかる…は過去の話。インテグリカルチャーが開発した「CulNet™ System」を使うと、より低コストに細胞培養ができるようになるんです。しかも、一般市場への登場も検討が進んでいるとあって、イヤでも期待してしまうというもの!
しかも、インテグリカルチャーのスゴイところは、この「CulNet™ System」と同じ機構を一般家庭でも使えるようにしようとしてるところ!技術を独占せず、オープンにするのはなぜなのでしょうか?そこに、培養肉がもたらす未来の可能性を見ることができました!

後編につづく

※インテグリカルチャーのスピンオフ元の同人サークル"Shojinmeat Project"では、一般家庭でのDIY細胞培養技術を開発し、公開しています。

漫画=あかむらpixiv
取材・文=藤堂真衣(@mai_todo
編集=中嶋駿

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